大海原から帰ってきました。 #留学を終えて想うこと
みなさんお久しぶりです。
一年間の留学生活を終え、オーストラリアから日本に帰国しました!
今回は一年間がむしゃらに走り抜けた留学生活を、全力で簡潔にまとめようと思います。もうすぐ平成も終わり新年を迎え、何か新たなことに挑もうとしている方に読んでいただけると幸いです。
一年前、こんな思いをもって出発しました。
このブログを読み返すと、この一年間で自分の考え方や、文体から感じ取れる自分の雰囲気にかなり変化があったなぁ、と個人的に思います。
この一年間は大学での勉強の他に、自分が思っていた以上にたくさんのことに挑戦させていただきました。
最初は一人でやっていたこのブログも、取材活動をするうちに現地の方と繋がったり、現地のWebメディア会社にインターンのお誘いをもらったり、現地では最大級の日本文化PRイベントの広報に携われたり。
どの活動も、一つ一つの「人とのつながり」が、次の新たな出会いやチャンスを呼び起こしてくれていたように感じます。
最初は0だった友達も、大学の授業で隣の席の子に話しかけていくうちに1人2人...と増え、また語学交流会運営を通じて、大学生活では出会うことがなかったような10代から40代の幅広い年齢層に渡って「友達」ができました。
日本にいたときは、30代の「友達」ができるなんて、考えられませんでした。でもオーストラリアで出会った人たちは、自分を等身大以上に見せません。一回りも歳下の私に、対等に接してくれることが何より嬉しくて、その人たちに強い尊敬の念をもちました。
私は現地で学んだ最も印象的な人生訓があります。
「人生の全ての階段が今見える必要はない。今目の前にあることに全力で向き合えば、自分が行きたいところに自然と辿り着く。」
日本にいたとき「数年後の目標を立てていないとダメ」とされる風潮が周りに少なからずあったので、どんなに頭をフル回転させて将来を考えても、なかなかしっくりこない自分に悩んでいました。
ちょうど留学を機に、周りのことを一旦忘れて自分のことに集中してみました。そしたら、素直に「好き」なことにがむしゃらに行動する方が、不確定要素の強い未来の自分を予測しながら慎重になるよりも自分に合っているな、と気づいて楽になりました。
現にその方向にシフトしたことで、今年の一年は私の今までの人生で最も充実した一年になったと思います。
ある取材で出会ったオーストラリアのプロ野球選手の方が、
「俺、今死んでも全然後悔しませんよ。今が最高に楽しいですね!」
と話す姿がすごく眩しくて、その言葉には偽りも奢りもなく、本当に「幸せ」であることが伝わってきました。
どちらが優れているという話ではありませんが、自分の「好き」という感情に素直に生きる人がオーストラリアでは日本よりも圧倒的に多かった気がします。
ただ現実、感情に素直に生きることに対するハードルがなかなか高い。
帰国後、就職活動を早速始めた私は「福利厚生」「年収」「少子高齢化」「業界動向」を自然と頭に入れざるを得ない状況にあることに改めて気づかされました。
2018年を表す漢字が「災」とされた日本、今後30年以内に70~80%の確率で東日本大震災の数倍大規模の大地震が来ることも予測されています。
自分の「好き」の感情に素直になることと、将来を冷静に見据えること、その両立は本当に難しい。実際に行動に移して失敗と成功を繰り返すことでしか、正解は見出せません。
ただ、留学はゴールではなく人生をより充実させていくための栄養剤だと思っています。この一年間オーストラリアで得た「つながり」や、その一つ一つのつながりを通じて出来上がった今の自分は、私にとって今後に活かすべき財産です。
このブログは今後更新するか未定ですが、一応留学関連はこのブログで最後です。
2019年はあまり考えすぎず、素直に進んでいきたいと思います!
これまで貴重な時間を使ってブログを読んでくれたみなさん、少しでも日頃の励みになっていれば嬉しいです。本当にありがとうございました!!(^^)
車なしニュージーランド縦断トリップ完全攻略【おすすめスポット編】
みんさんこんにちは!オーストラリアに交換留学中のひなこです!
先日10日間南ニュージーランド縦断の旅に行ってきました!今回は実際に行ったスポットを地域別にレビューしながら紹介します!
費用や宿、アクセスについてはこちらの記事を読んでみてください。
今後ニュージーランドに行く予定のある方はぜひ参考までに!
でははじまりはじまり〜
目次
〜後編〜
1. クライストチャーチ(おすすめ度: 3/10)
クライストチャーチは南ニュージーランドのシティの一つ。数年前の大地震から復興途中の都市です。国際空港があり、私たちはクライストチャーチを起点にロードトリップを行いました。とてもコンパクトで閑静な街です。
1-1. アルパカパーク
アルパカと触れ合えるファームです。シティからは車で1~2時間ほどのアクセス。$50でファーム入場兼ふれあい体験ができます。モッフモフなアルパカさんたちと思う存分ふれあうことができます。
ただアルパカさん、かわいい顔して疑心感がとてつもなく強いです。こちらが近づけば遠ざかり、運が悪ければ唾を吐いてきます。また頭やお尻を触るのも、足で蹴られてしまう可能性があるのでNG。優しく首をなでなでしてあげましょう。
1-2. カードボード協会(Cardboard Cathedral)
地震でほぼ崩壊してしまったカードボード協会。実は日本人デザイナーによってデザインされ、新たに改築されたのです。カラフルなステンドグラスがとても目を引くこの協会。シティからバスで20分ほどで到着します。
1-3. ニューレジェントストリート(New Regent Street)
カラフルな街並みがかわいいこのストリート。とてもレトロな路面トラムも走っています。ただそこまで大きなストリートではないので、1時間も回るのに要らないかと思います。
2. テカポ湖(おすすめ度: 9/10)
クライストチャーチから南へバスで3時間ほど。美しいコバルトブルーの湖で有名なテカポ湖です。この池を中心に周辺はレストランやお土産屋、ツアー会社などが並びます。他にとくに周りに何かある訳ではありませんが、ただぼーっと眺めているだけでも十分なほど美しい景観です。
2-1. テカポ星空ツアー
さすがに何もしないのは暇だったので、私たちは現地のツアー会社で星空ツアーを予約しました。深夜23時〜1時ほどホテルからの送迎付きで、テカポ湖近くの山に登り、ガイドさんによる星座の解説付きで天体観測を行います。
深夜の山頂はとてつもなく強風で凍てつく寒さなので、ツアー会社の方から厚手のダウンジャケットがレンタルされます。星座の説明途中でホットチョコレートが配られる粋なサービスも。英語ガイドが不安な方は日本語盤のガイドもあるので安心です。
Tekapo Stargazing | Lake Tekapo New Zealand
3. マウントクック(おすすめ度:10/10)
テカポ湖から少し内陸に車を走らせたところに位置する公大な山マウントクック。移動中バスでウトウト寝ていた私は、目が覚めたときにバスの窓越しに広がるその山々の公大さに目が一気に覚めました。笑
マウントクックのような広大な景色こそニュージーランドでしか味わえないものだと思います。ハイキングや自然が好きな方にはとくに私イチオシのスポットです。
注意:ハイキング最短ルートの所要時間は4時間
マウントクック付近のホテルは数が少なく一箇所に集中しているため、どのホテルに泊まったとしても登山道までに片道徒歩30分、そこから最短のコースでも往復4時間ほどかかります。車のない方はとくに履きなれた靴、歩きやすいパンツを用意してください。
また山は気温差がとても大きく、9月(初春)でも一日の中で半袖を着るほど暑い時間帯もあれば、ダウンジャケットが必要なときもあります。温度調整がしやすい衣服をもっていきましょう。
4. クイーンズタウン(おすすめ度: 10/10)
南ニュージーランドでは最も大きな都市クイーンズタウン。大きな湖や山々に囲まれたこの都市は都会的な部分ももちながら、とても自然豊かでゆったりとした雰囲気が流れます。ストリートミュージシャンが陽気な音楽を奏で、夜は多くのパブが灯りをともし、空を見上げれば満天の星、街をふらふらと歩きだけでもとても賑やかなニュージーランドを楽しむことができます。
クイーンズタウンは私の心を鷲掴みにし、個人的「老後に住みたい都市ランキング」暫定3位に君臨しました。
4-1. スカイラインゴンドラ(Skyline Gondra)
クイーンズタウンの街を見渡せる展望台です。なんとゴンドラで丘を登った先にはゴーカートやパラセーリング、バンジージャンプなどのアクテビティも楽しめます。私たちは$55で往復ゴンドラ券&ゴーカート2回乗車券を購入しました。
ゴンドラや展望台からはクイーンズタウンの絶景を眺めることができます。昼に乗って青空をバックに景色を楽しむのも良いですが、夜景も見ものです。また展望デッキには景色を楽しみながら食事ができるガラス張りのレストランもあります。
ここのゴーカート、ただのゴーカートではありません。途中で見える景色がそこらの遊園地とは訳が違います。運転も簡単かつ思った以上に楽しいのでストレス発散に最適です。「良い歳して…」って思っているそこのオトナなあなたもぜひ。
4-2. ファーグバーガー(Ferg Burger)
クイーンズタウンで最も有名なバーガーショップ「ファーグバーガー」海外では珍しくいつも行列ができる人気店です。ラッキーになことに私は15時くらいに行ったので10分ほどで注文できました。
おしゃれなロゴのパッケージとともに来たハンバーガー、なんといってもサイズが桁違い。そこまでお腹が空いていないこともあって女3人で一つのハンバーガーを食べましたがそれでも十分なほどでした。
東京では巷に「高級おしゃれハンバーガー」なんぞゴロゴロある世の中、ある程度試したことのある私は当初あまり期待を寄せていなかったのですが、見事に良い意味で裏切られました。
バンズがふわふわモチモチ、お肉がすごくジューシー、よくある濃いBBQソースとは違ってしっかり玉ねぎが炒められたほろ苦いけどほんのり甘いクセになるソース!!みなさんはぜひお腹と背中がくっつくくらいお腹を空かせてトライしてください。
ちなみにファーグバーガーの隣にある、同じくファーグ経営のジェラート屋さんもとても美味しいです。ハンバーガーのあとのお口直しに王道おデブコースを歩みましょう。
ニュージーランドではとても有名なクッキーブランド「クッキータイム」。セサミストリートにでもいそうなキャラクターが目立つパッケージに入ったチョコチップクッキーで有名なこのクッキーブランドは、ニュージーランドのありとあらゆるキオスクやスーパーで見かけます。
店内ではクッキーを使ったホットチョコレートなどの限定ドリンク、可愛い缶に入ったお土産用クッキーなどが大体$10~30ほどで手に入ります。
またこのお店で働く人はとてもポップな制服を着たホットな女性たちばかりです。お土産探しとは全く違う目的で訪ねるのも良いでしょう。日本はどうか分かりませんが、原宿などにあるみたいなので気になる方はぜひ。
5. ワナカ湖(おすすめ度: 3/10)
広大な湖に忽然と佇む一本木で有名なワナカ湖。この湖を中心にお土産ショップやレストラン、ツアー会社などが立ち並ぶので、現地でジェットスキーやラフティテングなど様々なアクテビティが予約できます。
この街もとても小さいので、アクテビティなどを申し込まなければ特にこれといってやることはありません。私たちが行ったときはたまたま悪天候で思っていた景色と結構違ったためこの評価。そしてこの木が思った以上に小さい。 晴れの日であれば印象は違ったかもしれないので一意見として胸に留めてください。笑
6. フォックス氷河(おすすめ度: 6/10)
この旅行の目玉とも言えたフォックス氷河。辺り一面白銀の世界の上をヘリコプターで遊覧飛行したり、アイスブルーの美しい氷河上をハイキングしたりなど、ニュージーランドで最も非日常体験を味わえるスポットではないでしょうか。どれも高値ですが、生涯記憶に残る体験になることは保証済み、払う価値はあると思います。
注意:年間300日は雨天
私たちは当初氷河ハイキング&氷河遊覧飛行を予約していました。しかしなんとこの土地年間300日は雨が降るレイニータウン。雪山以外は本当に何も無いこの土地は、雨が降ってしまえば氷河ツアーやヘリコプターは確実にキャンセルされます。
私たちはここに2泊3日し、最初2日はどちらもまんまと雨に当たり、ホテル引きこもり生活でした。最終滞在日の朝、泣きの三度目のトライをしてやっとヘリでの遊覧飛行ができました。
ちなみに比較的雨の少ない時期は真夏(12~1月)または真冬(7~8月)だそうです。あまり落ち込まないように「行ければラッキー」という運試しの気持ちで挑みましょう。
6-1. ビッグフットバーレストラン(Big Foot Bar Restaurant)
フォックス氷河のホテルエリアにあるこの不気味なゴリラが目印のレストラン。フォックス氷河の街は本当に小さいので迷うことはありません。ここのビーフリブとラム肉が想像以上に美味しかったのでおすすめです。ヘリが雨でキャンセルされ、お通夜状態だった私たちの胃袋を幸せに満たしてくれたお店でございます。
まとめ
今回は今後ニュージーランドに旅行する方の旅の計画が少しでも楽になればという思いで今回のブログを書きました。
最後に個人的に振り返ると、友人と旅行計画のために打ち合わせた時間は二桁を超え、とてつもない労力をかけて行った南ニュージーランド縦断の旅。
旅先では、外国から来た見ず知らずの私たちに豪雨の中家まで車で送ってくれた地元の方と出会ったり、アルパカに唾をかけられてトラウマになったり、絶品のハンバーガーに出会ったり、氷河ハイキングが雨でなくなり部屋がお通夜状態になったり、泣きの三度目の朝なんとか晴れて一同大歓喜...などなど印象深いエピソードは数え切れません。
もしニュージーランドに行く際は、あなたにとっても特別な思い出として残る素敵な旅になることを願ってこのブログを締めさせて頂きます。
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は
車なしニュージーランド縦断トリップ完全攻略【交通・宿・費用編】
みなさんこんにちは!オーストラリアに交換留学中のひなこです。留学も残すところあと丸2ヶ月となりました。早すぎる!
最近の私は大学の休みを使って10日間の南ニュージーランド縦断の旅に行ってきました!
ニュージーランドといえば広大な大自然!!テレビでしか見たことのないような絶景の連続の幸せな毎日でした。
これまで欧米・西欧・アジア合わせて15カ国ほど渡航経験のある私ですが、ニュージーランドがダントツ旅の計画に苦労した国でもありました…
というのもニュージーランド、特に南半島は自然豊かな小さな国で、電車などの公共交通機関はシティでさえもなかったたりします。私のように車の国際免許をもっていない人間にとって「移動」がもっとも大きな壁です。
旅行前は一緒に行く友人と何度も打ち合わせしては、Google documentで情報を共有しながら計画を立てて、と本腰入れて準備を進め、計画だけで出発前から死ぬほど苦労しました。笑
そこでニュージーランドに行きたい!!少しでも簡単に、安く、充実した旅行にしたい!!という方の少しでも苦労が減りますように、と願いを込めながらブログを書かせて頂きます。
目次
〜前編〜
1. ニュージーランド旅程
2. ニュージーランド移動手段(車のない方向け)
3. ニュージーランド宿泊先レビュー
4. ニュージーランド旅行費用
〜後編〜
5. おすすめスポット
1. ニュージーランド旅程
私たちが実際行った南ニュージーランドの10日間の大まかな旅程は以下の通り。シドニー発なので、国際空港のある南ニュージーランドの都市クライストチャーチを起点に南下し、再び戻ってくるといったルートです。
ある程度主要なスポットを回るには最低7日間は必要かと思います。
私たちは基本的に高速バスの時刻を軸に旅程を組んだため、10日間という長さになりました。
また天候の変化が激しいうえに、天候によって景観美が大きく左右されるスポットがほとんどなので、絶対に見たい景色があるところではスペアとして連泊するのも得策かと思います。
2. 南ニュージーランド移動手段(車なし向け)
この旅程を遂行する上でもっとも大事なのが「移動手段」。公共交通機関が驚くほど少ないニュージーランドは移動を制するものが旅を制します。しかし車がないからって諦める必要はありません。車の運転免許がない方や、海外での運転が怖い方は必見です。
①長距離高速バス インターシティ(Inter City)
私たちがもっとも多く利用したのは「インターシティ(Inter City)」というニュージーランド全土を周遊する高速バスです。多くのバックパッカーや、移動手段のない旅行客に人気の移動手段です。バス内はトイレやWifiも完備してあります。
Inter City予約方法
下記のInter Cityサイトからチケットを購入することができます。購入オプションは様々ありますが、基本的に旅行中複数回利用する方がほとんどだと思うので、単体のチケットを毎回買うよりも、バスを利用する合計時間で料金を事前に支払う方法が最もお得です。ちなみに私たちは約$200で20時間分の乗車券を購入しました。
ただバスの乗用時間を計るためには、その前に旅程を大まかでも立てなければいけません。
⑴大まかに行きたい場所をリストアップ
⑵一つ一つ区間ごとにかかる移動時間をGoogle Mapで調べる
⑶移動時間の合計を出す
地道な作業ですが他に手段はありません。頑張りましょう。笑
注意:バスは1日に1〜2本しかない
インターシティ高速バスは長距離バスなので基本的どのバスストップからも、1日に1〜2本しか出ません。したがって高速バスを交通手段として使う場合は旅程全てをバス時刻に合わせて組む必要があります。旅程を詳細に決める前にバスの時刻を調べることをお勧めします。
②プライベートカー
これは結構裏技的な手段ですが、運営会社を通じて車とそのドライバーを一定時間だけレンタルする、というものです。中国語のサイトから友人が予約してくれたので実際使ったサイトはご紹介できませんが、「Private car」で条件の良いものを探してみましょう。
例えばフォックス氷河~クライストチャーチ間のような島を横断するほどの長距離移動となると、車であれば5時間ほどの距離が、高速バスは様々な停留所も周るため9時間ほどかかってしまいます。
旅行中にとって無駄な時間を費やすことは大きな損害です。プライベートカーは時間内であれば自分たちが立ち寄りたい所をドライバーにリクエストすれば、寄ってくれることも可能です。このように高速バスと比べて融通が効くのもメリットです。
また海外ではメジャーな移動手段の一つであるUberは、無人地帯も多い南ニュージーランドではあまり得策ではありません。何事も事前に予約手配するのが妥当でしょう。
これを見て「え、頭おかしいのかな?」と思った方、今は男女平等参画社会が推進されている世の中です。ヒッチハイクはたくましい男性バックパッカーだけがやるものではありません。女性もかしこく堂々と行えば、決して不可能ではありません。
もともとやる予定は全くありませんでしたが、私たちはクライストチャーチ、マウントクックの2か所で宿泊先までの帰路にヒッチハイクしました。
クライストチャーチでは突然の豪雨、マウントクックでは登山終わりに友人が怪我して歩けなくなり、しかも周辺にはタクシーや電車なんぞ全くないのでヒッチハイクせざるを得なかったのです。笑
ヒッチハイクをトライする際は、シンプルに!!
「Could you drive us to (滞在先)? It is only a few minutes drive from here.」
( 〜まで送迎していただけませんか?ここから〜分しかかからないのですが...)
と潔く話しかけます。
羞恥心や申し訳ない気持ちはこの際ふり払います。自分が何の見返りを返せないことを分かりながらも誰かにお願いをすることほど息苦しいものはありませんが、手段は選んでいられません。
ただ相手にとって自分たちのお願いがどれほどの負担になるのか瞬時に理解してもらえるように、目的地までの所要時間を最初に言うのがせめてもの礼儀です。
私たちは女3人だったので万一最悪のケースも想定して、女性に限定してヒッチハイクをトライしました。ニュージーランドの人は驚くほど心優しい方が多いです。図々しいお願いにも関わらず、みなさん嫌な顔一つせず私たちを乗せ、車内でもとてもフレンドリーに見ず知らずの私たちに話しかけてくれました。
旅先のハプニングというのは悪いことばかりではありません。普段はあまり気づけない人の優しさやその土地の風土を感じることができます。
ただ一歩誤ればヒッチハイクは思わぬ事件に発展しかねません。行う場所、頼む相手、頼み方、行動一つひとつに責任をもって行いましょう。
3. ニュージーランド宿泊先レビュー
今回旅先ではほぼ毎日宿を変えていたので行く先々で泊まった宿のレビューをしていきます。ぜひ今後行かれるご予定のある方は参考にしてみてください。
3-1. Airbnb (おすすめ度:8/10) - クライストチャーチ, クイーンズタウン
Airbnbの良さは、ロケーションや部屋のオプションなど様々な観点を選択した上で、自分たちのニーズにもっとも合った滞在先が安価に利用できること。
またホストが実際その家に住んでいる場合はその土地についていろいろ聞けるので便利です。もちろんホストがいない家を選び、夜に自分たちだけで自炊してパーティをすることもできます。都心部であればあるほど選択肢が多いので、今回は2都市クライストチャーチ、クイーンズタウンで私たちはAirbnbを利用しました。
またクライストチャーチのAirbnbではホストの方が赤ちゃん羊を飼っていたので早朝に餌付けを体験させていただきました。家の庭に羊飼うってアルプスの少女ハイジでしか見たことありません。このようにAirbnbでは宿泊以外にもニュージーランドならではの経験ができちゃうこともあります。
3-2. Godley Hotel (おすすめ度:3/10) - テカポ湖
ここはテカポ湖の目の前にあるのでロケーションは完璧ですが、Wi-fiがまるで機能しませんでした。ホテルなので部屋で自炊することはできません。外食は夜であれば$30(約3000円)前後はするので念のため現金を用意しておきましょう。
3-3. YHA(おすすめ度: 9/10) - マウントクック
バックパッカー界隈では知らない人はいないバックパッカーズホテルYHA。世界各地の大抵メインエリアにあるのでロケーションはバッチリです。また他のバックパッカーズと比べて秀でているのが清潔感。トイレやキッチンは綺麗すぎて私は驚いたほどです。
また他の滞在者もバックパッカーなので、共有スペースでその土地の旅情報を共有したり、仲良くなったりすることもあります。マウントクックのYHAは広大な山々をバックに佇み、景観も完璧です。
3-4. Fairway Moment Apartment(おすすめ度 6/10) - ワナカ湖
ワナカ湖を中心に囲む中心エリアから坂を15分ほど駆け上がらないとたどり着けません。重いスーツケースなどを持つ人には不便なロケーションです。しかし少し陰気臭いレセプションデスクとは打って変わって、お部屋の中はモーテルとは思えないほどおしゃれです。アメニティーも充実しています。持ち運び型のガスコンロもあるので部屋の中では自炊もできます。Wi-fiはあまり接続はよくありません。
3-5. The Westhaven Motel (おすすめ度 7/10) - フォックス氷河
フォックス氷河はそもそもホテルが本当に少ないので、どこに泊まってもロケーションはほぼ変わりません。部屋はとても綺麗で、海外にしては珍しくバスルームにはバスタブもあります。Wi-fiはこの旅で泊まったモーテルの中ではもっとも接続がよかったです。レセプションの中国人のおばさんが周辺について優しく教えてくれます。笑
3. 旅行費用
ニュージーランドは他の国と比べて正直旅行費用はかなり高いです。参考までに10日間の費用を載せておきますが、日本から行く方はこれにプラスして航空券がさらに高くなります。
物価もオーストラリアよりも若干高めです。外食すれば、ある程度ちゃんとしたお店に入った場合は約$20(約2000円)はするので、私たちはモーテルやAirbnbなどキッチンのある宿を予約し、滞在中は自炊をして節約しました。基本的にアクテビティコンテンツが多いので、単発の大きな出費も多いのもニュージーランド旅行の特徴です。
少々長くなりましたが、交通・宿・費用についての前編はここまで!!
後編は実際に行った南ニュージーランドのスポットを地域別にレビューをつけながら紹介していきます!!
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は
コーヒー大国オーストラリアに挑戦状〜行列をつくる抹茶専門店Oh! Matchaインタビュー
みなさんこんにちは!
みなさん海外で過ごしていて、日本シックになった、あぁどうしてもちゃんとした和食が食べたぁぁぁい!!!
って気持ちになったことありませんか??
いや、ない人はいないはずと信じて今回このブログ進めさせていただきます。
シドニーでは本格的な抹茶を楽しめて、しかもテイクアウトで時間がないときでも気軽に買えちゃうお店があるのです!
それがシドニーに2店舗構える抹茶専門店「Oh! Matcha」
もうオージーにはとっても人気で常に店頭には列をつくるこのお店。
Oh! Matcha というのはChanoma Sydney Pty Ltdの日本人経営者が創業されたシドニーに2店舗展開する抹茶専門店。主に抹茶のドリンクやアイスクリームを販売し、商品に使われる抹茶は全て静岡県から輸入したものを使用しています。
2店舗ともシドニーの中心地であるシティエリアに店を構え、店頭には常に人だかりができるほど人気を博しています。
そこでOh! MatchaのシニアマネージャーのTomoyuki Kitaさんと、ストアマネージャーのJulie Hoangさんお二方にその人気の秘密と、今にいたるまでの苦労、そして商品の製造過程を取材させていただきました。
お二方ともとても気さくでインタビューも快く引き受けてくださいました。本当にありがとうございます!!
シドニーでOh! Matchaが人気の理由
①「Made in Japan」の絶大な信頼
Oh! Matcha は商品に使われる抹茶全てが日本のお茶の名産地・静岡県から輸入した本格的な抹茶粉末を使用しています。
オーストラリアでは日本産「Made in Japan」はもはやパワーワードのようなもの。「日本産=クオリティは保証されている」といった信頼感を多くのオージー(オーストラリアに住む人) は抱いています。商品の質に対する確かな信頼がお客様の支持を得ているようです。
シドニーでOh! Matchaが人気の理由
②シドニーで巻き起こった"Matcha"ブーム
現在シドニーでは人気になりつつあるもののOh! Matchaのように抹茶を専門にするお店は少なく、オーストラリアで抹茶はまだまだ未開拓市場。
つまり、オージーにとって「Matcha」は目新しいものです。流行や新なものに敏感なのはどこの国にも通じる若者のセオリー。よくワカラナイ緑の粉末だった「Matcha」はオージーの若い世代を中心に注目を集めました。
抹茶ブームを飽きさせないためにもOh!Matchaでは定期的に桜味や味噌味など新フレーバーが販売され、そのたび店頭では200~300人ほどの行列を成しています。
シドニーでOh! Matchaが人気の理由
③注文後その場で商品が作られるライブ感
厨房はオープンキッチンになっており、お客さんは注文後商品が作られる過程を見ることができます。商品の新鮮さを保つため、お店がどんなに混雑していても作り置きなどを使用することはありません。
前回取材させていただいた「てつおじさんのチーズケーキ」もそうだったように、商品を作る過程さえもお客さんに届ける商品の一部にしてしまう、サービスに対する深いこだわりやエンターテイメント性が、日本食文化の特徴だなと改めて感じます。
今回はOh! Matchaの人気商品「ソフト入り抹茶ラテ」の製造過程を30秒ほどにまとめた動画を撮影させていただきました。
海外のファストフード形態のお店で、このように本格的に抹茶を立てるところからつくるお店はなかなかありません。こだわりのこもった抹茶ラテは、他のお店でよく見る甘々なラテとは違い、抹茶本来の苦味もしっかりと残る濃厚な味わいです。
〜Oh! Matcha成功以前の苦労〜
コーヒー大国オーストラリアで抹茶を売り出す試練
「目新しさ」という側面は逆を言えば、消費者に「そもそも抹茶とは何か」からプレゼンしなくてはいけないことを意味します。Oh!Matchaのホームページには、海外の方に向けて抹茶と緑茶の違いについてなど、わかりやすく丁寧に説明されています。
また数年前Oh! Matchaはリブランディングも兼ねてオーストラリアのコーヒー文化と掛け合わせ、抹茶を「Coffee replacement」(コーヒーの代替品)として売り出し始めました。
抹茶はコーヒーと同じようにカフェインやリラックス効果を持ち合わせているため、1日のコーヒー消費量が多いオーストラリア人にとって抹茶はコーヒーの代わりになり得るのではないか、といった切り口でのプロモーションです。
しかしこの提案はコーヒー文化の根強いオーストラリアではなかなか受け入れられず、簡単に超えることはできない大きな壁でした。しかしこの試練は新たな気づきを与えてくれたとマネージャーのTomoyukiさんは話します。
眠気を覚ますドリンクとしてのMatchaはオーストラリアではあまり大きな反応を得ることはできませんでしたが、しかしデザートとしてMatchaはオーストラリア人の心をつかんだのだそうです。
今では当ブランドの売り上げのほぼ50%はソフトクリームが占めています。なお砂糖の量による甘さの調節も可能で、抹茶の苦味が苦手な海外のお客様にも対応できるような工夫も施されています。
現在オーストラリアで「Matcha」は新たなスイーツとしてのポジションを確立し始めているのです。
Oh! Matcha 今後の展望
人件費が高く、そのため利率も低いオーストラリアでの飲食店経営は他国と比べても一筋縄ではありません。オーストラリアで成功するには、アメリカやシンガポールなどの一足早い流行をいかに敏感にキャッチし、こちらに取り入れるかがカギとのこと。
Oh! Matchaは今後アジアを中心としたさらなる海外展開を目指しています。
「海外の方がもっと気軽に抹茶に興味をもってもらえるきっかけになりたい」とマネージャーのTomoyukiさんは語ります。
商品の原材料から製造過程まで、細部にこだわり絶大のクオリティを織り成すOh! Matchaは日本の抹茶文化をさらに世界へと広げる一役者となることは間違いありません。
みなさんもシドニーにきた際はぜひ足を運んでみてください(^^)
アクセスなどの詳細はこちら↓
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は
東日本大震災ドキュメンタリー映画「一陽来復」オセアニア州初上陸・記念試写会!
みなさんこんにちは!
オーストラリアで暮らし始めて早半年が過ぎ、月日の早さを感じずにはいられないひなこです。
先日、東日本大震災ドキュメンタリー映画「一陽来復」の記念すべきオセアニア州初上映会をシドニーのNSW美術館にて、我々Japan Club of Sydneyレインボープロジェクトで主催させて頂きました。
Sydney Premiere Film 「Life Goes On」 シドニー日本クラブ創立35周年記念特別上映会「一陽来復」
上映会にお越しくださった来場客はのべ307名。
チケット販売数224枚、物販売上AUD$940、支援金AUD$1660(日本円で約13万7780円)となりました。
イベント収益は我々レインボープロジェクトの経費を除く活動費に寄付されます。
おかげさまで記念すべくオセアニア大陸初の上映会は大成功となりました!
映画のタイトルである「一陽来復」とは陰が極まり陽が生じること、つまり凶事が長く続いた後でようやく物事が良い方向に進むことを意味します。
この映画は東日本大震災発生から6年後、悲しみの底から這い上がってきた被災地(岩手・福島・宮城)の人々の美しさ、健気さを描いたヒューマンドキュメンタリーです。
女優の藤原紀香さん、声優の山寺宏一さんがナレーション、歌手の松任谷由実さんがエンディングを務め、日本での特別試写会では秋篠宮同妃両殿下並びに眞子内親王殿下がご来席された話題の作品です。
映画についての紹介は私の文章よりも、映画でナレーションを務めて頂いている藤原紀香さんの美しい声で理解していただけると良いかと思います。笑
シドニー当日のイベントについてはFacbookでも発信されているのでよろしければご覧ください。
[http://:title]
上映会当日はこの映画に登場する遠藤綾子様も宮城県石巻市から上映会のために遥々シドニーにお越しくださいました。
遠藤綾子さんは、震災の痛みから立ち直るため旦那様と共に被災地でのボランティア活動や、自身でコミュニテイを立ち上げ石巻市のものづくりを広めるなど多岐に活動を広げ、この映画でも中心人物として出演してくださっています。
この上映会は、現在米国でご活躍中の映画監督・ユンミア様から親日関係の強いオーストラリアでこの映画の上映会をぜひしてほしいとオファーを頂き、この度私も活動しているシドニーの東日本支援団体レインボープロジェクトが主催する運びとなりました。
結論からいうと、この映画は私は22年の人生で出会った中で一番胸に響いた素晴らしい映画でした。
東北出身だから、震災を経験したから、とかそういう理由だけではありません。
どんな人も、自分が生きる意味や日々を普通に過ごすことができることの尊さをぐさっと胸に問いかけられる映画です。
この映画は東日本大震災被災地の岩手・宮城・福島を舞台に、震災を経験した人々の今をただリアルに描いたドキュメンタリーで、ドラマティックな起承転結や派手な演出がある訳ではありません。
一コマ一コマに映し出される東北の景色や、出演者の方の眼差し、口からこぼれだす言葉、表情、全てがただただ美しいのです。
「それぞれいろいろなものを背負って生きていて、それは顔に書いている訳ではない。でも人が生きるってそういうこと。」
震災の被害に合った木工職人の方が映画の一コマで発した言葉です。
どん底の悲しみから這い上がり、やっとの思いで前を向いてたくましく、そして周囲にはやわらかに日々を生きる被災地の方の姿はあまりにも強くて美しくて。
見終わった直後、自分の生きる意味とは何か?と素直に考えさせられました。
会場の皆さんは上映会に来て下さる時点で震災に関してそもそも意識が高いのは事実です。
しかし映画上映後、私は物販をしながらお客さん一人一人の眼差しや声の抑揚が上映前とは確実に違うことを感じ取りました。
震災の痛みから立ち上がるため、綾子さんが新たに始めた女性中心のプロジェクト「イシノマキモノ」のメンバーの方が一つ一つ手作りした着物カードや、綾子さんの旦那様がつくった石巻市の材木を使った拍子木ストラップは上映終了後、瞬く間に完売。
力強いメッセージは言葉として直接表さずとも、人の心を動かし、行動を変える力があります。
この映画は被災地で強く生きる人々の姿を「伝える」ことで東北の少しでも力になりたい、そんな思いから撮影が始まっています。
私はブログや他のサイトを運営している柄「伝える」活動が多く、かといって並べて語るのも厚かましいですが、「伝える」ことは一時の人の感情を動かすことはできても現状は何も変えることができないんじゃないか...と思っていた時がありました。
しかしこの映画に出会って少し考えが変わりました。
「なかったことにしたくない。(亡くなった人々の)生きたかったんだっていう思いを、私たち残った人間が大切に守っていく。」
これは映画の中の南三陸ホテル観洋で働く社員の方の言葉です。震災直後はホテルで避難所活動をし、現在は震災の事実の風化を避けるべく毎日「語り部バス」を運行して発信活動を継続されています。
日々を懸命に生きる人々の姿を「伝える」ことは「伝わった」人の感情を変えた先に、その人の行動を変え、人々が生きた証を残すことは未来の教訓に生かすことに意義がある。
とこの映画上映会を通して感じました。
上映会後、運営メンバーで出演者の綾子さんを交えて食事に行かせて頂きました。
綾子さんは震災を経験されたとは思えないほど明るい人柄で、私たちには震災の話だけではなく冗談の混じったたわいのない話もたくさんしてくれるとても温かい方でした。
綺麗な人ってこういう人を言うんだな、とふと思った瞬間でした。
「節目と言われても何が変わる訳じゃない。ただ、みんなが刻みをつけてくれるから、もう一歩前に歩いていかなきゃって。」
映画の最後のシーンで綾子さんが放ったメッセージです。
みなさんにもぜひこの映画を見ていただきたい、試写会とかではなくて、日本で普通に上映してくれえぇと心底願ってやみません。(映画関係者各位だれかトドイテ。)
と思っていたら、日本で今後まだ上映予定の会場があるという情報を頂きました!!
とても前向きになれる映画なので、ぜひ近くの方は見て頂きたいです!!
シドニーでこのような素晴らしい機会に関われたこと、素晴らしい人々に出会えたこと、自分が東北に生まれたこと、今こうしてオーストラリアで学べていること、全てが当たり前ではなくて、かけがえのないことだと噛み締めた1日でした。
明日も頑張りましょう!!
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は
シドニーで大人気スイーツ【パブロ VS てつおじさんのチーズケーキ】〜日本ブランドが海外で成功する理由を聞いてきた〜
みなさんこんにちは!
最近の私ですが...シドニーに進出した日本のスイーツを特集するウェブメディア「Share Japan」を立ち上げました!
sharejapan903875292.wordpress.com
このメディアの裏テーマは、
ものづくりやサービスに隠された日本人独特のマインドセットをシドニーの多くの人に伝えよう!という感じです。
なんでスイーツなのか?というと、
「ユーザーがすぐに活用できる情報」を発信したかったので
"旅行"のような「わざわざ日本に行かないと活用できない」情報ジャンルではなく、"食"であれば読み手の普段の生活に情報を気軽に取り込んでもらえるかなかなと思ったからです。
"和食"と大きく括ってしまうとすでに数多の情報がネットに混在していて多くの人に届けるまで大変な労力がかかるので、少し絞って"スイーツ"にしました。
そしてこのメディアに先駆けて
取材企画第一弾として、なんとなんと...
日本の女子に大人気で昨年シドニーに待望の一号店がオープン、すでにオージーに大人気の「パブロ」(PABLO) のストアマネージャーAnthony Tow様と...
世界一地価が高いと言われるシドニーのそのまたセンター街に店を構え、
巷で知らぬ人はいない人気チーズケーキ専門店「てつおじさんのチーズケーキ」(Uncle Tetsu's Japanese Cheesecakes) のストアマネージャー様
(本人希望により名前は伏せます)
2社様に協力していただき、各1時間に及ぶロングインタビュー&商品作りの過程の撮影をさせて頂きました!!
ちんちくりんなジャパニーズガールがいきなりメールを送ってアポを頼んだにも関わらず、快くご協力してくださった2社様の懐の大きさに感謝が止まりません。
インタビューや、普段は見れないおかし作りの裏側など詳しいことはウェブサイトに書いているので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!!
sharejapan903875292.wordpress.com
このブログではパブロ様、てつおじさんのチーズケーキ様
「海外で愛されている日本の商品」成功例2つに共通しているポイント、相違するポイントを書こうかなと思います。
海外で活躍したい!!とぼんやり考えているあなたのヒントに少しでもなれば幸いです。
【共通ポイント】
①心温まる丁寧な接客
②海外にはなかった新食感でニッチなマーケット独占
【相違ポイント】
その時々のトレンドに合わせてを常に新たなものを挑戦し続ける「パブロ」ブランドに対し、
創業1990年代からいつの時代も決して変わらぬシンプルな味を保つ「てつおじさん」ブランド
共通ポイント①
心温まる丁寧な接客
みなさん「日本商品は質が誇り」とよく聞きますよね?
正直私はその時代はもう終わりに近づいてきているのかなぁと思います。
少し前までは「安いばかりで質は悪い」と言われてきた中国製品もどんどん改良が加えれれ、どんな商品も素人ではその違いがわからなくなってきたほどです。
どんなに機械や技術が発達しても、
今後「日本人が世界で誇れる点」といったら、ものづくりの下流・小売業で垣間見える「おもてなし精神」ではないかなぁと思います。
面白いことにインタビュー中、どちらのマネージャーさんも全く同じフレーズを偶然こぼしていました。
「質の良い商品はもちろん、気持ちの良い体験もお客様に持ち帰ってもらいたいと意識しています。」
その言葉は店舗がまさに物語っていてました。
マネージャーさんは従業員一人一人にこまめに話しかけ、従業員の方もスタッフ同士や、時にはお客さんに冗談を言いながら楽しそうにコミュニケーションをとる光景をよく見かけました。
(Uncle Tetsu's Japnese Cheesecakes 厨房)
「従業員が楽しそうに働いている会社は成功する確率が高い」とよく耳にするフレーズの意味が分かる気がした瞬間でした。
従業員が楽しそうに働いていると、お客さんもその楽しい雰囲気が伝わり「このお店で買いたい」と自然と思ってしまいますよね...
(PABLO Australia 接客風景)
お会計の際は「お金と商品を交換する」事務作業にすぎないサラっとした光景が多く見られる海外では、このような「心温まる丁寧な接客」が海外のお客さんの心を鷲掴みにするのかもしれません。
共通ポイント②
海外にはなかった新食感でニッチなマーケット独占
てつじさんブランドもパブロも、もしNYチーズケーキのようなずっしりした食感だったらおそらく今のような絶大の人気はなかったと思います。
パブロはみなさんもご存知「焼きたてチーズタルト」としてサクサクのタルト生地にトロっとクリームチーズがとろけ出す食感が最大の強み。
その食感は海外ではとても珍しいものでした。
一方てつおじさんのチーズケーキはまったく逆のスフレチーズケーキ。
それまでずっしり重いNYチーズケーキが主流だった海外では、ふわっとエアリーな食感のスフレチーズケーキもこれまた革新的なアイデアでした。
この食感の珍しさからチーズケーキという一見競合がたくさんいそうなレッドオーシャン市場でも、「パブロはとろける系、てつおじさんはふわふわ系」ってな感じで海外のお客さんの中でも無意識に差別化され、それぞれ唯一無二のブランドとなったのです。
相違ポイント
その時々のトレンドに合わせて常に新たなものを挑戦し続ける「パブロ」ブランドに対し、
創業1990年代からいつの時代も決して変わらぬシンプルな味を保つ「てつおじさん」ブランド
パブロは2011年に発売がスタートした新しいブランド。
ブランドコンセプトもまさに「チーズケーキの革命」
世の中のトレンドや旬をどんどん商品開発やプロモーションに取り込む新進気鋭なブランドです。
マネージャーのAnthonyさんも「常に新たなことに挑戦することが、パブロが長く愛されるためにもっとも大事」とおっしゃっていました。
シドニーは世界各国から移住者が集まり、大学や語学学校も集中しているため若者が比較的多く、流行には敏感な街と言えます。
パブロの常に新たなことに挑戦していくビジネススタイルは流行に敏感なシドニーの若者のニーズにぴったり合っているのかもしれません。
一方「てつおじさん」は90年代の大ブーム後に売り上げ停滞期を経験し、そこからまた売上を伸ばした山あり谷ありの歴史あるブランドです。
しかし、どんな時期も卵・牛乳・砂糖・クリームチーズしか使わないシンプルな製法はずっと守られてきました。
これが「どこか懐かしいほっとする味」としてのブランドイメージを築きあげたのだと思います。
会社終わりのサラリーマンやOLさんたちに人気だそうで、ビジネスアワー後に混雑はピークを迎えます。
「パブロ」も「てつおじさん」もそれぞれに素敵なこだわりがあり、どちらのスタイルが優れているとは言えません。
もし海外で活躍したい!とぼんやり考えているみなさんは、将来そういうチャンスがあったとき、自分はどういうスタイルでいきたいか、誰に商品を届けたいかで決めるのが良いかもしれません。
もっと詳しいインタビューなどは「Share Japan」サイトをぜひ見てみてください!!
sharejapan903875292.wordpress.com
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は
留学を迷うあなたにぜひ読んでほしい。上半期を終えて感じる留学の本当のメリット・デメリット
みなさんこんにちは!
さて!
私が日本を発った
2018年2月14日(チョコとは縁もゆかりもなく空中で過ごしたバレンタインデー2018)
から早くも150日が経とうとしています。
私の留学期間は約10ヶ月(300日間)なので、ちょうど半分の折り返し地点です。
光陰矢の如し...
7月に突入し世間でも「2018年上半期は〜」なんて言葉をよく耳にするようになりました。
そこで
留学を半分終えて、すごく聞かれる
「どう、なんか変わった?」
というとても壮大な質問に超細かく答えていこうかと思います。笑
このブログは長くなるので、
私が留学を検討している方にもっとも伝えたいことを最初に伝えます。
①留学で得られるのは語学力以上に、自己ブランディング能力。
②自分に自信がない人ほど留学した方がいい。
③留学は月日が立つほど風化しやすい無形資産。かたちに残す努力が大事。
という以上3点です。
"留学"といっても様々な種類があるので、
前提としてこのブログで私が指す"留学"を整理すると
- 日本の大学から1年間派遣される"交換留学"
《勉強面》
- 通っているのは現地の国立大学←"語学留学"との違い
留学前:
- 語学力はTOEIC900くらい (わかりやすくTOEICで書きましたが、現地大学の留学許可を得るにはTOEFLEまたはIELTSの一定スコアが必要です)
留学中:
- 現地の正規学生と一緒に授業やテストを受けます
- 必修科目などは特にないので、専攻は日本での自分の学部とはあまり関係なく、好きな授業を選べます←"正規留学"との違い
留学後:
- 現地で取得した単位は帰国後に日本の大学で互換。なので留学期間は「休学」扱いではありません←”私費留学”との違い
- 1年しか在籍しないため現地大学を卒業することはできません。ゆえに現地で学位はとれません。←"正規留学"との違い
《生活面》
- 食:基本的に自炊
- 住:現地に住む外国人とシェアハウス←"ホームステイ"との違い
- 金:生活費は国からもらう支給型の奨学金で賄っています←”私費留学”との違い
- 人:出発前現地での知り合いは0
こんな基本情報を頭に置いて、
自分の検討している留学と置き換えて読んでいただけると嬉しいです(^^)
①留学で得られるのは語学力以上に、自己ブランディング能力
”留学”と聞くと一番に思い浮かぶメリットとして「語学力向上」だと思いますが、
「語学力」というのは筋肉と一緒です。
すごく現実的な意見ですが、どんなに時間をかけて一度鍛え上げてもその成果を感じ続けられるのはせいぜい帰国後の数ヶ月くらいまで。
語学は少しでも使うことを休めてしまうとすぐに衰えてしまうからです。
ただこれはあくまで「留学期よりは衰える可能性が大きい」という意味です。
帰国前よりは確実にレベルアップはします!
しかし「将来海外に住みたい」と考えている人以外にとって
留学で得られる語学力は、「自分の人生にプラスになるか否か」という長い目で見た
長期的なメリットとは言い難いというのがリアルな感想です。
それ以上に留学は、自己ブランディングとう長期的なメリットが隠されていると感じています。
自己ブランディング能力を、自分のことばで表すと
「①自分自身を知り、②個性を最大限に引き出す能力」です。
自己ブランディングの高め方、などより詳しいことは
下記のブログをご覧ください。
だからこそ
②自分に自信がない人ほど留学した方がいい
とはいっても、留学は過ごし方によって感じるものは個人差があります。
ひとえに「留学したら自分に自信がつくよ!」「目標が見つかるよ!」とは言えません。
なので今回は私の具体的なエピソードを織り交ぜながら、その理由を詳しく書いていきます。
どうして留学を通じて自分に自信がもてるようになったのか?
それは一言でいうと、
良い意味で周りを見なくなったからです。
日本にいるときは同じサークルの〇〇さん、同じ業界の××さん、などある程度共通点がある人が周囲に多いはず。
学生は特に年齢もある程度近い人と接する機会がほとんどで、比較対象が無意識に周りにたくさんいますよね。
「みんなが就活を始めだしたから自分もした方がいいのだろうか」とか
「本当は△△に挑戦してみたいけど、今までやってきたことと全然違うから、周りはどう思うだろう。」など
自分自身の意思や状況を確認する前に、周りを意識していました。
そうして時間が過ぎていくうちに
「あれ、私ってなんのためにこんな必死にやっているんだっけ?」
という悩みにぶつかるというパターンを繰り返していました。
そういう経験のある方多いのではないでしょうか?
そんな中、友人はおろか知り合いさえ0
日本語ほどには言葉も自由に使えない、
なんともアウェーな環境での留学生活が始まりました。
そこで0からだんだんと増えていった友人たちは、
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、インドネシア、ブラジル、香港、カンボジア…と育ってきた環境が異なれば、
年齢層も19〜40歳と幅広く、趣味趣向や考え方も全く違いました。
なので留学してから自分と周りを比べることを諦めました。
自分と状況が違い過ぎるので比べようがなかった、という方がしっくりきます。
今まで周りに向いていた視点が自分へ向き、
「自分はみんなとどう違う個性をもっているのか」
「どうしたら自分らしさが最大限に活かせるか」
をよく理解して発信していこう、という考えをもつようになりました。
そこで生きてくるのが留学特有の産物
贅沢なほど長く孤独な時間
ほとんどの留学生は長期間「日本不在」となるので
それまで属していた勤め先やサークル等々組織から一旦身を退いて出発します。
なので大学の勉強で忙しい時期もありますが、日本にいる時に比べて確実に孤独であり暇人です。
なんの組織にも属さない何でもない自分は、
自分で需要を生み出さない限り、
外国の地で自分が他人から何かを求められることはほとんどありません。
「○日までに終わらせなければいけない仕事」
「なんとなく入ったバイトのシフト」
で何も考えずとも今まで怒涛に過ぎていた時間が、
一気に"自分だけの時間"にシフトするのです。
この与えられた孤独な時間こそが
多くの留学生のホームシックの原因になるわけです。
ただ逆を言えば、孤独と戦う留学は
自分自身や将来についてじっくり考えたり、
今まで時間や勇気がなくてできなかったことにチャレンジするのにはもってこいの環境なんです。
何かをスタートするのに理由やきっかけはいりませんが、環境の変化は人を大胆に前進するよう後押ししてくれます。
これは留学上半期に私が新たに挑戦したことを書いた記事たちです。
ご参考までに!!
ryu-gakunikki.hatenablog.com
ryu-gakunikki.hatenablog.com
時間という産物を最大限に使って動いていくうちに、好きなことや自分にとって大事なものが見えてきたりします。
そしてそこで大事なのが、
③努力をかたちに残すこと
留学のもっとも大きなデメリット
留学で積んだ経験というのは無形資産なうえかなり主観的なものであるので、
他人に伝えるのはとても難しく、
月日が立つにつれて自分の記憶の中でも風化しやすいということです。
その日その日では鮮明な記憶でも、
かたちにすることを怠ると、
いざ留学が終わってみて思い浮かぶ感想は
「良い経験だった」
「多くの価値観を知れた」
に正直な話、尽きるでしょう。
周りは思っている以上に自分に興味はありません。
そんな曖昧な言葉でせっかくの自分の歩みを語っては、周囲はあなたの体験に何もピンと来ないのは事実です。
こうなると就活など周囲の反応を目の当たりにする世界にいくと
「学びになったのは確かなんだけど自分は何をしてきたんだっけか...」
と浦島太郎症候群になるので注意です。
(私が今名付けたのでググらないでください笑)
これは"交換留学"という学位や博士号など目に見える成果が得られない留学ほどあてはまります。
ただ全部かたちにしろ、と言いたいのではありません。
あなたが目で見て、耳で聞いて、肌で感じてきた経験は、
他人に伝えたり、言語化しなくとも
無意識のうちに「今の自分」をつくり、
あなたの人間性を豊かにしているのは確かです。
ただどんな留学であれ、皆んな決して少ないとは言えないお金と時間を費やしています。
自分の今後の人生の糧にしたい、最大限に成長して帰ってきたい、と思う方には無形である留学経験ほどかたちに残すこと(可視化)をおすすめします。
ちなみに参考程度ですが、「かたちにする」といえば私はこの留学期間は
- 毎日必ず日記をつける (これはネタ帳みたいな役割なので発信はしません笑)
- 留学を検討している日本の方に向けて、留学生活のリアルを綴る当ブログと連携したSNS
- 日本に興味のあるオージーに向けて、シドニーで体験できる日本カルチャーを発信するオウンドメディアと連携したSNS
sharejapan903875292.wordpress.com
これらの更新を定期的にするようにしています。
拙いものですが、どれも時間をかけて
自分は今何がしたいのか
何を求められているのか
を考え抜いた結果、思いついたアイデアたちです。
可視化することで学んだことが自分の中でより洗練された状態で頭に残り、
周りの方から反応を頂くことで客観的に自分を見れるのでおすすめです!
かなり現実的な視点で、留学のメリットとデメリットを綴ってきました。
長くなってしまったので今回伝えたいことを再度まとめると、
①留学で得られるのは語学力以上に、自己ブランディング能力。
②自分に自信がない人ほど留学した方がいい。
③留学は月日が立つほど風化しやすい無形資産。かたちに残す努力が大事。
留学は良いことばかりではなく、シビアな落とし穴も結構あります。
導入でも書きましたが、
留学は過ごし方によって得るものはまるっきり変わります。
これはあくまで私の留学の過ごし方を通じて感じたものなので、
個人差があることはご承知していただけるとありがたいです。
ただ留学は、自分の人生の選択肢をいかようにも広げられる大切な時間の投資となることに間違いありません。
ぜひ迷っている方は私は実体験をもって背中を押したいなぁと思います。
なにか相談等あればコメントいただけると嬉しいです(^^)
なんか帰国後の文章みたいになりましたが、まだまだ後半戦は続きます!笑
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は