日本とは一味違うアジア旧正月 in オーストラリア
みなさんこんにちは!!
オーストラリアでの生活も1週間過ぎました。
最近国籍問わずたくさんの人に会いまくる毎日なので、
さすがに人疲れが発症しています。笑
そんな私は先日の2月16日は中国の正月"春節(チェンジェ)"を過ごしました。
タイトルからもわかる通り、
「え、オーストラリアなのになんでアジアやねん。」
って思った方いるかと思いますが、
春節は日本でいう旧暦の正月を指します。
かつては日本も年越しといえば旧正月を指したのですが、
明治維新後、政府が暦を月暦から太陽歴に変えたので
元旦(1月1日)に正月を迎えるようになったそうです。
中国に限らずアジア地域には、
年越しといえば旧正月を指す国が少なくありません。
中国、台湾、韓国、北朝鮮、ベトナム、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、モンゴルでは、
国家の休日として旧正月を祝っています。
オーストラリアは治安の良さ、語学学校やランクの高い大学を多数有していることから世界中から留学生が集まる国でもあります。
特にアジアの勢いは凄まじく、
今やオーストラリアの人口の12%がアジア人です。
オーストラリアへの移住者ランキングではイギリス、ニュージーランドに続き、
中国3位、インド4位、ベトナム5位となっています。
*参考: West, J, 2015, Asian Century Institute,
http://www.asiancenturyinstitute.com/migration/214-asian-migration-to-australia
なので中国旧正月は "Chinese New Year's Day" として
今やオーストラリアでは列記とした年行事となっています。
私のルームメイトはベトナム人なので、
2月15~16日 (日本でいう12月31日〜1月1日的な感覚) に、
ベトナム人5人、スペイン人1人、ブラジル人1人、日本人1人(←私)で
日本の正月と同じところと違うところがあってとても面白かったので
今回お伝えします!!
あくまでこれは私がオーストラリアで友人から直接聞いた話や現地での実体験をもとに書いているので、
厳密には違うかもしれませんがご了承ください...
【日本との共通点】
①家族で家に集まって団欒の時間を過ごす
②元旦に初詣に行って来る年の幸運を祈る
【日本との相違点】
①大晦日に伝統料理を作って、先祖に供える
②大晦日に花火が打ち上がる
まず共通点①一家団欒タイムについて
大晦日には家族で集まり、一緒に料理をつくり、テレビを見ます。
ここで一般的に見られるのは”オンタオ” (日本語訳=年末大集合) という番組。
"オンタオ" は、
ベトナムでは有名なコメディアンが集結し、
旧年に起こった出来事をユーモアたっぷりに神様に報告するという設定の
演劇を演じています。
要するに、一年の出来事を総括する総まとめ番組です。
その国民的人気を日本で例えると紅白歌合戦的なポジションですね。
ベトナム語は全くわからないですが、年末番組!!って感じの賑やかな演出が
日本とすごく似ていて見ていて面白いです。
世界の年末番組ぜひご視聴あれ。笑
次に共通点②初詣について。
シドニー都市中央部から電車で1時間以上かかる郊外に位置した
Bankstown というベトナム人街に
お参りができるお寺が2つあります。
そこはさらに電車で1時間ほどかかる場所に位置しています。
断言できるのは、まず観光客は絶対訪れることはない街だということです。笑
なんとなく想像はできたかもしれませんが日本より開放的かつカラフルですね。
一般的にはここで先祖に来る年の幸運を祈り、おみくじを引きます。
ただちょっと違うのがおみくじのスタイル。
日本では賽銭箱に小銭を入れて、中身が見えない箱からおみくじを引きますが、
ベトナムではおみくじがお寺の植物に短冊のように垂れ下がっていて、
無料で取って持ち帰って良いそうです。
(お寺によってもしかしたら違うかもしれませんが...)
ちなみに私が引いたおみくじの結果がこちら。↓
いやいや読めないわ。笑
ベトナム人の友人に翻訳してもらったところ、
「家族に不運があるが、代わりに支えてくれる人が現れるので結果的にハッピーエンド!!」
と言われました。
いやいや心境複雑。笑
とびっきりの苦笑いを添えて友人にお礼を言いました。
シドニーに行ってもアジアンなお寺を巡りたい、文化を感じたいという
ちょっと変わった方には観光にお勧めします。笑
続いて日本との相違点 ①大晦日に伝統料理を作り、先祖に供えるについて。
一般的にチキンを丸ごと茹で上げ、またそのだしでとったスープに
きくらげやメンマ、炒めた玉ねぎを入れます。
できたスープはこんな感じ、具沢山で結構美味しいです。↓
夕食を食べたあとは、
こんな感じでみんなで作ったご飯や飾り付けの花やろうそくを屋外に飾ります。↓
先祖に供えるといっても仏壇ではなく、
ベランダなど屋外に供えるので、光景は日本のお月見的な感じ。
ここで年を超える0時ちょうどに先祖に来る年の幸運を願うのだそうです。
供えるものは、チキンライス、塩、果物5種、花と決まっています。
決まっているのにもちゃんと理由があって、
果物の甘みは "来る年が愛に溢れる"ことを表し、
鶏肉に含まれる油分は "一年が淀みなくスムーズに流れる"ことを意味するそうです。
( 参考 : 私の博識なベトナム人の友人ハリーくんより )
ベトナムにおいて果物は他にも富や権力を表し、
大抵お寺の菩薩の前にはとても大きな果物が供えられています。
最後に相違点②大晦日に打ち上がる花火について。
シドニーの中心地「Town Hall駅」や「Circular Quay駅」周辺では
中国旧正月は一週間ほどもはやお祭りのように祝われ、
大晦日にはオペラハウス上空に花火が打ち上がります。
この中心地の観光についての記事も後々アップしますね!!(^^)
ちなみに私がスタンバイした場所からはオペラハウスによって
完璧に隠れて、花火は完全に見逃しました。笑
年によって若干打ち上げ場所が異なるらしいので、
その都度調べてから行くことを強くお勧めします。笑
でも街を歩くだけでも面白い展示やパフォーマンスが楽しめるのでぜひ!!
今年は街中にある巨大な十二支のオブジェが目を引きました。
まさかの見ざる、聞かざる、言わざる...。
我らが鼠!!(←1996年生まれなので)
なんか鼠だけ雰囲気違くないですか...!?笑
チート感満載すぎて複雑でした。
そして2018年度の干支「犬(戌) 」!!
写真なのでわかりませんが実際は舌と尻尾が微動だに動きます。笑
シドニーではこんな感じで結構ド派手にアジアの旧正月が祝われています。
多国籍国家に在する醍醐味だと思いました。
オーストラリアはぜひ欧米文化もアジア文化もどっちも学びたい方には
お勧めな国です。
では今回はこの辺で...(^^) また今度!!