流学日記

東北出身の女子大生が、知り合い0から始まるシドニーでの留学生活をリアルに綴る実況中継ブログ

シドニーで大人気スイーツ【パブロ VS てつおじさんのチーズケーキ】〜日本ブランドが海外で成功する理由を聞いてきた〜

みなさんこんにちは!

 

最近の私ですが...シドニーに進出した日本のスイーツを特集するウェブメディア「Share Japan」を立ち上げました!

 

sharejapan903875292.wordpress.com

 

このメディアの裏テーマは、

ものづくりやサービスに隠された日本人独特のマインドセットシドニーの多くの人に伝えようという感じです。

 

なんでスイーツなのか?というと、

ユーザーがすぐに活用できる情報」を発信したかったので

"旅行"のような「わざわざ日本に行かないと活用できない」情報ジャンルではなく、"食"であれば読み手の普段の生活に情報を気軽に取り込んでもらえるかなかなと思ったからです。

 

"和食"と大きく括ってしまうとすでに数多の情報がネットに混在していて多くの人に届けるまで大変な労力がかかるので、少し絞って"スイーツ"にしました。

 

そしてこのメディアに先駆けて

取材企画第一弾として、なんとなんと...

 

日本の女子に大人気で昨年シドニーに待望の一号店がオープン、すでにオージーに大人気の「パブロ」(PABLO) のストアマネージャーAnthony Tow様と...

 

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世界一地価が高いと言われるシドニーのそのまたセンター街に店を構え、

巷で知らぬ人はいない人気チーズケーキ専門店「てつおじさんのチーズケーキ」(Uncle Tetsu's Japanese Cheesecakes) のストアマネージャー

(本人希望により名前は伏せます)

 

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2社様に協力していただき、各1時間に及ぶロングインタビュー&商品作りの過程の撮影をさせて頂きました!!

 

ちんちくりんなジャパニーズガールがいきなりメールを送ってアポを頼んだにも関わらず、快くご協力してくださった2社様の懐の大きさに感謝が止まりません。

 

インタビューや、普段は見れないおかし作りの裏側など詳しいことはウェブサイトに書いているので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!!

sharejapan903875292.wordpress.com

 

このブログではパブロ様、てつおじさんのチーズケーキ様

「海外で愛されている日本の商品」成功例2つに共通しているポイント、相違するポイントを書こうかなと思います。

海外で活躍したい!!とぼんやり考えているあなたのヒントに少しでもなれば幸いです。

 

【共通ポイント】

①心温まる丁寧な接客

②海外にはなかった新食感でニッチなマーケット独占

 

【相違ポイント】

その時々のトレンドに合わせてを常に新たなものを挑戦し続ける「パブロ」ブランドに対し、

創業1990年代からいつの時代も決して変わらぬシンプルな味を保つ「てつおじさん」ブランド

 

 

共通ポイント①

心温まる丁寧な接客

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みなさん「日本商品は質が誇り」とよく聞きますよね?

正直私はその時代はもう終わりに近づいてきているのかなぁと思います。

 

少し前までは「安いばかりで質は悪い」と言われてきた中国製品もどんどん改良が加えれれ、どんな商品も素人ではその違いがわからなくなってきたほどです。

 

どんなに機械や技術が発達しても、

今後「日本人が世界で誇れる点」といったら、ものづくりの下流・小売業で垣間見える「おもてなし精神」ではないかなぁと思います。

 

面白いことにインタビュー中、どちらのマネージャーさんも全く同じフレーズを偶然こぼしていました。

質の良い商品はもちろん、気持ちの良い体験もお客様に持ち帰ってもらいたいと意識しています。

 

その言葉は店舗がまさに物語っていてました。

 

マネージャーさんは従業員一人一人にこまめに話しかけ、従業員の方もスタッフ同士や、時にはお客さんに冗談を言いながら楽しそうにコミュニケーションをとる光景をよく見かけました。

 

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 (Uncle Tetsu's Japnese Cheesecakes 厨房)

 

「従業員が楽しそうに働いている会社は成功する確率が高い」とよく耳にするフレーズの意味が分かる気がした瞬間でした。

従業員が楽しそうに働いていると、お客さんもその楽しい雰囲気が伝わり「このお店で買いたい」と自然と思ってしまいますよね...

 

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 (PABLO Australia 接客風景)

 

お会計の際は「お金と商品を交換する」事務作業にすぎないサラっとした光景が多く見られる海外では、このような「心温まる丁寧な接客」が海外のお客さんの心を鷲掴みにするのかもしれません。

 

 

共通ポイント②

海外にはなかった新食感でニッチなマーケット独占

 

てつじさんブランドもパブロも、もしNYチーズケーキのようなずっしりした食感だったらおそらく今のような絶大の人気はなかったと思います。

 

パブロはみなさんもご存知「焼きたてチーズタルト」としてサクサクのタルト生地にトロっとクリームチーズがとろけ出す食感が最大の強み。

その食感は海外ではとても珍しいものでした。

 

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一方てつおじさんのチーズケーキはまったく逆のスフレチーズケーキ

 

それまでずっしり重いNYチーズケーキが主流だった海外では、ふわっとエアリーな食感のスフレチーズケーキもこれまた革新的なアイデアでした。

 

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この食感の珍しさからチーズケーキという一見競合がたくさんいそうなレッドオーシャン市場でも、「パブロはとろける系てつおじさんはふわふわ系」ってな感じで海外のお客さんの中でも無意識に差別化され、それぞれ唯一無二のブランドとなったのです。

 

相違ポイント

その時々のトレンドに合わせて常に新たなものを挑戦し続ける「パブロ」ブランドに対し、

創業1990年代からいつの時代も決して変わらぬシンプルな味を保つ「てつおじさん」ブランド

 

パブロは2011年に発売がスタートした新しいブランド。

ブランドコンセプトもまさに「チーズケーキの革命

世の中のトレンドや旬をどんどん商品開発やプロモーションに取り込む新進気鋭なブランドです。

 

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マネージャーのAnthonyさんも「常に新たなことに挑戦することが、パブロが長く愛されるためにもっとも大事」とおっしゃっていました。

 

 

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シドニーは世界各国から移住者が集まり、大学や語学学校も集中しているため若者が比較的多く、流行には敏感な街と言えます。

 

パブロの常に新たなことに挑戦していくビジネススタイルは流行に敏感なシドニーの若者のニーズにぴったり合っているのかもしれません。

 

 

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一方「てつおじさん」は90年代の大ブーム後に売り上げ停滞期を経験し、そこからまた売上を伸ばした山あり谷ありの歴史あるブランドです。

 

しかし、どんな時期も卵・牛乳・砂糖・クリームチーズしか使わないシンプルな製法はずっと守られてきました。

これが「どこか懐かしいほっとする味」としてのブランドイメージを築きあげたのだと思います。

 

会社終わりのサラリーマンやOLさんたちに人気だそうで、ビジネスアワー後に混雑はピークを迎えます。

 

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「パブロ」も「てつおじさん」もそれぞれに素敵なこだわりがあり、どちらのスタイルが優れているとは言えません。

 

 

もし海外で活躍したい!とぼんやり考えているみなさんは、将来そういうチャンスがあったとき、自分はどういうスタイルでいきたいか、誰に商品を届けたいかで決めるのが良いかもしれません。

 

 
もっと詳しいインタビューなどは「Share Japan」サイトをぜひ見てみてください!!

sharejapan903875292.wordpress.com

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