留学を迷うあなたにぜひ読んでほしい。上半期を終えて感じる留学の本当のメリット・デメリット
みなさんこんにちは!
さて!
私が日本を発った
2018年2月14日(チョコとは縁もゆかりもなく空中で過ごしたバレンタインデー2018)
から早くも150日が経とうとしています。
私の留学期間は約10ヶ月(300日間)なので、ちょうど半分の折り返し地点です。
光陰矢の如し...
7月に突入し世間でも「2018年上半期は〜」なんて言葉をよく耳にするようになりました。
そこで
留学を半分終えて、すごく聞かれる
「どう、なんか変わった?」
というとても壮大な質問に超細かく答えていこうかと思います。笑
このブログは長くなるので、
私が留学を検討している方にもっとも伝えたいことを最初に伝えます。
①留学で得られるのは語学力以上に、自己ブランディング能力。
②自分に自信がない人ほど留学した方がいい。
③留学は月日が立つほど風化しやすい無形資産。かたちに残す努力が大事。
という以上3点です。
"留学"といっても様々な種類があるので、
前提としてこのブログで私が指す"留学"を整理すると
- 日本の大学から1年間派遣される"交換留学"
《勉強面》
- 通っているのは現地の国立大学←"語学留学"との違い
留学前:
- 語学力はTOEIC900くらい (わかりやすくTOEICで書きましたが、現地大学の留学許可を得るにはTOEFLEまたはIELTSの一定スコアが必要です)
留学中:
- 現地の正規学生と一緒に授業やテストを受けます
- 必修科目などは特にないので、専攻は日本での自分の学部とはあまり関係なく、好きな授業を選べます←"正規留学"との違い
留学後:
- 現地で取得した単位は帰国後に日本の大学で互換。なので留学期間は「休学」扱いではありません←”私費留学”との違い
- 1年しか在籍しないため現地大学を卒業することはできません。ゆえに現地で学位はとれません。←"正規留学"との違い
《生活面》
- 食:基本的に自炊
- 住:現地に住む外国人とシェアハウス←"ホームステイ"との違い
- 金:生活費は国からもらう支給型の奨学金で賄っています←”私費留学”との違い
- 人:出発前現地での知り合いは0
こんな基本情報を頭に置いて、
自分の検討している留学と置き換えて読んでいただけると嬉しいです(^^)
①留学で得られるのは語学力以上に、自己ブランディング能力
”留学”と聞くと一番に思い浮かぶメリットとして「語学力向上」だと思いますが、
「語学力」というのは筋肉と一緒です。
すごく現実的な意見ですが、どんなに時間をかけて一度鍛え上げてもその成果を感じ続けられるのはせいぜい帰国後の数ヶ月くらいまで。
語学は少しでも使うことを休めてしまうとすぐに衰えてしまうからです。
ただこれはあくまで「留学期よりは衰える可能性が大きい」という意味です。
帰国前よりは確実にレベルアップはします!
しかし「将来海外に住みたい」と考えている人以外にとって
留学で得られる語学力は、「自分の人生にプラスになるか否か」という長い目で見た
長期的なメリットとは言い難いというのがリアルな感想です。
それ以上に留学は、自己ブランディングとう長期的なメリットが隠されていると感じています。
自己ブランディング能力を、自分のことばで表すと
「①自分自身を知り、②個性を最大限に引き出す能力」です。
自己ブランディングの高め方、などより詳しいことは
下記のブログをご覧ください。
だからこそ
②自分に自信がない人ほど留学した方がいい
とはいっても、留学は過ごし方によって感じるものは個人差があります。
ひとえに「留学したら自分に自信がつくよ!」「目標が見つかるよ!」とは言えません。
なので今回は私の具体的なエピソードを織り交ぜながら、その理由を詳しく書いていきます。
どうして留学を通じて自分に自信がもてるようになったのか?
それは一言でいうと、
良い意味で周りを見なくなったからです。
日本にいるときは同じサークルの〇〇さん、同じ業界の××さん、などある程度共通点がある人が周囲に多いはず。
学生は特に年齢もある程度近い人と接する機会がほとんどで、比較対象が無意識に周りにたくさんいますよね。
「みんなが就活を始めだしたから自分もした方がいいのだろうか」とか
「本当は△△に挑戦してみたいけど、今までやってきたことと全然違うから、周りはどう思うだろう。」など
自分自身の意思や状況を確認する前に、周りを意識していました。
そうして時間が過ぎていくうちに
「あれ、私ってなんのためにこんな必死にやっているんだっけ?」
という悩みにぶつかるというパターンを繰り返していました。
そういう経験のある方多いのではないでしょうか?
そんな中、友人はおろか知り合いさえ0
日本語ほどには言葉も自由に使えない、
なんともアウェーな環境での留学生活が始まりました。
そこで0からだんだんと増えていった友人たちは、
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、インドネシア、ブラジル、香港、カンボジア…と育ってきた環境が異なれば、
年齢層も19〜40歳と幅広く、趣味趣向や考え方も全く違いました。
なので留学してから自分と周りを比べることを諦めました。
自分と状況が違い過ぎるので比べようがなかった、という方がしっくりきます。
今まで周りに向いていた視点が自分へ向き、
「自分はみんなとどう違う個性をもっているのか」
「どうしたら自分らしさが最大限に活かせるか」
をよく理解して発信していこう、という考えをもつようになりました。
そこで生きてくるのが留学特有の産物
贅沢なほど長く孤独な時間
ほとんどの留学生は長期間「日本不在」となるので
それまで属していた勤め先やサークル等々組織から一旦身を退いて出発します。
なので大学の勉強で忙しい時期もありますが、日本にいる時に比べて確実に孤独であり暇人です。
なんの組織にも属さない何でもない自分は、
自分で需要を生み出さない限り、
外国の地で自分が他人から何かを求められることはほとんどありません。
「○日までに終わらせなければいけない仕事」
「なんとなく入ったバイトのシフト」
で何も考えずとも今まで怒涛に過ぎていた時間が、
一気に"自分だけの時間"にシフトするのです。
この与えられた孤独な時間こそが
多くの留学生のホームシックの原因になるわけです。
ただ逆を言えば、孤独と戦う留学は
自分自身や将来についてじっくり考えたり、
今まで時間や勇気がなくてできなかったことにチャレンジするのにはもってこいの環境なんです。
何かをスタートするのに理由やきっかけはいりませんが、環境の変化は人を大胆に前進するよう後押ししてくれます。
これは留学上半期に私が新たに挑戦したことを書いた記事たちです。
ご参考までに!!
ryu-gakunikki.hatenablog.com
ryu-gakunikki.hatenablog.com
時間という産物を最大限に使って動いていくうちに、好きなことや自分にとって大事なものが見えてきたりします。
そしてそこで大事なのが、
③努力をかたちに残すこと
留学のもっとも大きなデメリット
留学で積んだ経験というのは無形資産なうえかなり主観的なものであるので、
他人に伝えるのはとても難しく、
月日が立つにつれて自分の記憶の中でも風化しやすいということです。
その日その日では鮮明な記憶でも、
かたちにすることを怠ると、
いざ留学が終わってみて思い浮かぶ感想は
「良い経験だった」
「多くの価値観を知れた」
に正直な話、尽きるでしょう。
周りは思っている以上に自分に興味はありません。
そんな曖昧な言葉でせっかくの自分の歩みを語っては、周囲はあなたの体験に何もピンと来ないのは事実です。
こうなると就活など周囲の反応を目の当たりにする世界にいくと
「学びになったのは確かなんだけど自分は何をしてきたんだっけか...」
と浦島太郎症候群になるので注意です。
(私が今名付けたのでググらないでください笑)
これは"交換留学"という学位や博士号など目に見える成果が得られない留学ほどあてはまります。
ただ全部かたちにしろ、と言いたいのではありません。
あなたが目で見て、耳で聞いて、肌で感じてきた経験は、
他人に伝えたり、言語化しなくとも
無意識のうちに「今の自分」をつくり、
あなたの人間性を豊かにしているのは確かです。
ただどんな留学であれ、皆んな決して少ないとは言えないお金と時間を費やしています。
自分の今後の人生の糧にしたい、最大限に成長して帰ってきたい、と思う方には無形である留学経験ほどかたちに残すこと(可視化)をおすすめします。
ちなみに参考程度ですが、「かたちにする」といえば私はこの留学期間は
- 毎日必ず日記をつける (これはネタ帳みたいな役割なので発信はしません笑)
- 留学を検討している日本の方に向けて、留学生活のリアルを綴る当ブログと連携したSNS
- 日本に興味のあるオージーに向けて、シドニーで体験できる日本カルチャーを発信するオウンドメディアと連携したSNS
sharejapan903875292.wordpress.com
これらの更新を定期的にするようにしています。
拙いものですが、どれも時間をかけて
自分は今何がしたいのか
何を求められているのか
を考え抜いた結果、思いついたアイデアたちです。
可視化することで学んだことが自分の中でより洗練された状態で頭に残り、
周りの方から反応を頂くことで客観的に自分を見れるのでおすすめです!
かなり現実的な視点で、留学のメリットとデメリットを綴ってきました。
長くなってしまったので今回伝えたいことを再度まとめると、
①留学で得られるのは語学力以上に、自己ブランディング能力。
②自分に自信がない人ほど留学した方がいい。
③留学は月日が立つほど風化しやすい無形資産。かたちに残す努力が大事。
留学は良いことばかりではなく、シビアな落とし穴も結構あります。
導入でも書きましたが、
留学は過ごし方によって得るものはまるっきり変わります。
これはあくまで私の留学の過ごし方を通じて感じたものなので、
個人差があることはご承知していただけるとありがたいです。
ただ留学は、自分の人生の選択肢をいかようにも広げられる大切な時間の投資となることに間違いありません。
ぜひ迷っている方は私は実体験をもって背中を押したいなぁと思います。
なにか相談等あればコメントいただけると嬉しいです(^^)
なんか帰国後の文章みたいになりましたが、まだまだ後半戦は続きます!笑
このブログをまた読みたい! と思ってくれた方は