流学日記

東北出身の女子大生が、知り合い0から始まるシドニーでの留学生活をリアルに綴る実況中継ブログ

東日本大震災7年越しの歩

 

みなさんこんにちは!

只今シドニーに留学中の大学生ひなこです。

 

2018年3月11日、東日本大震災が起こってからちょうど7年経った今日

私はJapan Sydney Club Rainbow Projectのメンバーとして、

東日本大震災復興支援イベントを

シドニーで開催させていただきました。

 

 

East Japan Earthquake and Tsunami Recovery Charity Event TSU-NA-GU 2018

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イベント当日はのべ

来場客500人、義援金3390ドル (日本円=約284,000円)

にもなり大盛況となりました。

 

 

当日はずんだ餅やはっと汁、イカ人参...(他にも盛りだくさん!)

東北発祥の名産品の試食・販売や、

東北の伝統工芸品や小物の物販、

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被災地の写真展示なども行いました。

 

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当日は東北大学から来た18人の学生のみなさんもイベントの準備に協力くださいました!!

当日販売するはっと汁をみんなで作っている様子、楽しそうです(^^)

 

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当日は和太鼓のパフォーマンスで幕を開け、

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岩手県発祥の伝統芸さんさ踊り

日本からシドニーにて留学中のICETの高校生のみなさんが披露してくれたり、

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東北大学生のみなさんが被災地の現状を伝えるプレゼンをしてくれたり

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他にも東北にゆかりのあるアーティストによる歌のパフォーマンスや、

 

シドニーオリンピック柔道金メダリストの

井上康生さんによるビデオメッセージなどなど

 

盛りだくさんのイベントとなり、場内は大盛況でした!

当日の様子について詳しくはFacebook

イベントページをご覧ください(^^)

East Japan Earthquake and Tsunami Recovery Charity Event TSU-NA-GU 2018

 

 

 

 

今から7年前。

 

 

当時14歳の私は、岩手県盛岡市に住んでいました。

 

 

震災が起こった当時は、中学校の体育館で

上級生の卒業式の準備をしていました。

 

 

2011年3月11日PM4:46 

 

 

強い揺れを感じると、すぐに卒業式の準備は中断。

 

校庭に一度全校生徒が集まったあと、

すぐに家に帰るよう先生から指示されました。

 

 

その当時、私の父と母はちょうど宮城県仙台市にいました。

 

 

当時の仙台駅も停電など、地震の影響で大混乱。

新幹線のアクセスも完全にシャットダウンされてしまっていたため

私はしばらく家族に会えませんでした。

 

 

それでも運のよかった私はちょうど近所に住んでいた

親友の家にしばらく泊めてもらって1週間ほど過ごしたのち

無事家族には再開できました。

 

 

しかし盛岡市は内陸部に位置するため、

津波などの影響はなく、

メディアに映されているような甚大な被害ではありません。

 

 

それでも当時の私にとっては、

 

1週間弱家族に会えないまま

家では停電が続き、

スーパーに行ってもほとんど食材はないので、

レトルト食品でまかない、

余震がいつくるのかわからない不安恐怖

抱える生活は衝撃以外の何ものでもありませんでした。

 

 

やっと電気が開通し、テレビをつけた時

岩手県の沿岸部の映像を見た時はさらに衝撃が走りました。

 

 

衝撃すぎてあまり感情がでてきませんでした。

 

 

それから世間では「チャリティー」「復興支援

というワードをよく耳にするようになり、

実際心から応援し、支援してくださる方が

たくさん東北に来てくれました。

 

 

自分は震災を肌で感じていて、

なおかつ身体的には余裕があったにも関わらず、

なぜか自分そのサポートに加わるという

気持ちになれませんでした。

 

 

精神的に余裕がなかったのか

 

 

「そこまで被害を被っていない自分が震災を語るもんじゃない」

と思っていたのか

 

 

それとも

「私一人が動いたところで何も変わらない」

 

 

とどこかで冷めた14歳の自分がいたのかもしれません。

 

 

 

ただこうして大学に進学し関東に出て、

留学して海外に出て、

自分がいた世界から少し外に出てみると、

 

 

「日本には、世界には、現状を変えようと前を向いて頑張っている人がこんなにたくさんいるんだ。」

 

 

と思いました。

 

 

確かに自分一人の力は微量です。

一人で津波に流された街を戻すことなんてできません。

 

 

でもそれで動かなければ何も前には進みません。

一人の微量な力が一つ一つ合わさることで、

一人の人生を変え、街を変えるほどの大きな力になる。

 

 

 

正直、よく聞く綺麗な言葉だなぁと思っていましたが

その真意というか、言葉の重みを肌で感じた1日でした。

 

 

 

このイベントも最初は1人の一声から芽吹き

500人の力が結集して義援金3390ドルというがみのったのです。

そしてこの実を咲かせなくてはなりません。

 

 

 

今日集まった義援金で以前から始めていた

クラウドファンディングの目標が達成し、

「2018若者グローバル育成プロジェクト」へと還元されます。

japangiving.jp

 

今後はこのプロジェクト強化にチカラを注いでいきます!!

 

 

東北出身だからできること、

海外にいるからできること、

私が今できることを小さな脳みそで一生懸命考えています。

 

 

みなさんにもできること、達成できることが絶対あります。

なにも震災支援してほしいとかそういうことではありません。

 

 

一人一人が今置かれた状況、その人の個性、全てが唯一無二です。

そしてその個のチカラは別の人間と合わさることで大きなチカラになります。

そう信じて一歩動いてみると新たな景色が見えるかもしれません。

 

 

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さぁ大学の課題と授業が差し迫っているのでブログはこの辺にしときます。笑

また今度!!(^^)